300年の時を超えて結実した運命の愛。
弁護士・前原和男は憩いの喫茶店で、彼の“指定席”に花びらを残して立ち去った美しい女性のおもかげを瞼に刻む。その後、まぼろしの女性に瓜二つの双子の妹から、新興宗教に入会して音信不通となった姉を探してほしいと依頼された前原は、新興宗教の暗部へと近づいていくが――。幾多の時代の節を超えて現代に巡り会った男女は、運命の日を迎える。森村誠一作家生活50周年記念の記念碑的作品。

運命の花びら (下)
森村 誠一
KADOKAWA/角川書店
2015-10-30
定価  2,052円
393ページ