新刊ミステリ ・ 新刊SF 【 ミステリーアイ 】

                        《ミステリー・SF・ホラー・ファンタジィ小説》 今月の新刊発売リスト。これから出る本。本日発売。

カテゴリ: ◆ 3月新刊チェック

この一つ目小僧(カメラ)綺麗な絵が描けるんじゃ。
ときは十九世紀が迫るお侍さんの国。
齢十六のお星が藪の中で光る円盤を発見した。
この円盤、なんとひとりでに穴が開き、中には見たことのないものばかりが並ぶ。
お星と幼馴染の舟彦、ふたりのティーンエイジャーは、現代から時空を超えてきたとも知らず、さまざまなアイテムに興味津々。
これで難事件を解決できるかも? 
技術の進歩=犯罪捜査の進歩、笑いあり涙ありの科学的捕物帳(トリモノート)。

一枚の絵が、戦争を止める。私は信じる、絵画の力を。
反戦のシンボルにして2 0世紀を代表する絵画、ピカソの〈ゲルニカ〉。
国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、突然姿を消した――。
誰が〈ゲルニカ〉を隠したのか? 
ベストセラー『楽園のカンヴァス』から4年。
現代のニューヨーク、スペインと大戦前のパリが交錯する、知的スリルにあふれた長編小説。
手に汗握るアートサスペンス!

暗幕のゲルニカ
原田 マハ
新潮社
2016-03-28

大学生の石黒洋平は亡くなった母の遺品を整理中、隠されていた手紙を見つける。
そこから洋平は、自分の本当の父親が『赤嶺事件』と呼ばれる殺人事件を犯した死刑囚であることを知る。
殺された被害者は、母の両親―つまり洋平の祖父母だった。
被害者の孫で、加害者の息子。
事実を受け入れられない洋平は、父が無実である可能性に一縷の望みを託し『赤嶺事件』を調べ始める―。
最注目の乱歩賞作家が“司法の闇”を抉り出す!慟哭のリーガルサスペンス。

 
真実の檻
下村 敦史
KADOKAWA/角川書店
2016-03-26

ある屋敷の離れで起こる連続「自殺」事件。
彼らは皆、引きこもりの若者だった。
人目を避けるケムール人のお面、伝言ゲームのような密室の死と符合。
彼らの身に何が起こっていたのか。
「犯人」ははたして存在するのか? 
トリックの鬼才が満を持して放つ書き下ろし長編本格推理。

近代日本の夢想力の起源と系譜をたどる――。
明治期以降、ヴェルヌやロビダの影響などの海外の小説の影響を受けながらも独自に発展した科学小説、冒険小説、政治小説をジャンル別に考察し、当時の時代背景とその生成過程を分析する。図版も多数収録。
 

人の心が平均化されていく近未来。遙かなる山嶺を舞台とする軍事SFアクション。
生体通信によって個々人の認知や感情を人類全体で共有できる技術 “自己相" が普及した未来社会。
共和制アメリカ軍は、その管理を逃れる者を“難民"と呼んで弾圧していた。
軍と難民の間で揺れる軍属の人類学者シズマ・サイモンは、訪れたアンデスで謎の少女と巡り合う。
黄金郷から来たという彼女の出自に隠された、人類史を鮮血に染める自己相の真実とは?
クラウド時代の民族学が想像力を更新する、2010年代SFの最前線。
新世代が『虐殺器官』の問いとビジョンを継承する第2回ハヤカワSFコンテスト 受賞後第1作。
 

粛清者の猛攻に防衛艦隊が疲弊してきたまさにその時、恒星反応弾の転移攻撃が始まる!
従来のやりかたとはまったく違っていた粛清者の侵攻。
まず転移する艦数を8隻16隻32隻と倍数で増やしてくる。
巡航艦や駆逐艦などの雷撃艦隊だけでなく、大量の機動戦闘艇をいっきに投入する。
そして、艦体に鋭い棘のような突起物のある、戦列艦よりも巨大で凶悪なシルエットを持つ戦闘艦を出現させたのだ!
“箱船”や脱出船による転移ゲートからの地球人類の避難が進むなか、果たして恵一たちは地球を守りきれるか!?
 

マルドゥック・シリーズ 10年ぶりのシリーズ最新作。
委任事件担当官のウフコックは、弁護士サムから薬害訴訟の告発者の保護を頼まれる。カトル・カールに怯える彼は何者なのか。街を覆う新たな勢力と、ウフコックの戦いを描く。
『マルドゥック・スクランブル』から2年――。
自らの人生を取り戻したバロットは勉学の道に進み、ウフコックは新たなパートナーのロックらと事件解決の日々を送っていた。
そんなイースターズ・オフィスに、馴染みの弁護士サムから企業の内部告発者ケネス・C・Oの保護依頼が持ち込まれた。
調査に向かったウフコックとロックは都市の新勢力〈クインテット〉と遭遇する。
それは悪徳と死者をめぐる最後の遍歴の始まりだった
 

日本が世界大戦に勝利した、もう一つの近未来。
帝国陸軍に所属する久遠零介は、人とは違う能力を持っていた
――彼には“この世ならざるモノ”が見えるのだ。
大戦勝利七〇年後の兵誠二十八年。
「黒外套」と呼ばれる化け物が政府要人らを次々に殺害する事件が発生。
対“妖”特務機関・通称「十三機関」にスカウトされた久遠は、半信半疑ながらも仲間とともに事件解決に奔走するが、そこには戦争期に人生を狂わされた人々の悲しき運命が待ち構えていて……。
「黒外套」の正体、大戦時の極秘文書「天帝零式」、テロ組織「神征翼会」、久遠の過去に暗い影を落とす「御山事件」……。
めぐりめく謎と人間ドラマが織りなす、一大伝奇スペクタクル。

帝都妖乱
久楽 健太
講談社
2016-03-23


この病院には、あの病室には、何かがあるのではないか?
木村&高塚弁護士が登場した連作短篇集『黒野葉月は鳥籠で眠らない』につらなる、同弁護士シリーズ初の書き下ろし長編リーガル・ミステリ!
新米弁護士の木村は、所属する事務所の顧問先・笹川総合病院の、ある医療過誤訴訟をめぐる損害賠償請求事件を担当する。
訴訟にむけた調査や準備を進めるなか、亡くなった患者がいたその病院の、その病室で、短期間のうち立て続けに他患者の急死、不自然な医療事故が連続する。
看護師の過失か、医療器具の不具合か、あるいは何者かの意思による犯行か。原因を探る木村が目にした、その病室〈301号室〉の真実とは──。

 
301号室の聖者
織守 きょうや
講談社
2016-03-23

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