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                        《ミステリー・SF・ホラー・ファンタジィ小説》 今月の新刊発売リスト。これから出る本。本日発売。

カテゴリ: ★ Mystery-i NEWS

誠に突然でもうしわけございませんが、このブログ【 ミステリーアイ 】は3月を持ちまして、一旦終了することにしました。
私の健康上のことでもサイト上のトラブルとかではありません。5年間にわたり、ほとんど毎日更新してきた結果、最近では1日2000アクセス近くの閲覧があるようになり、来ていただいた方にはとても感謝しております。
気が向きましたら別の形で再開するかもしれませんがとりあえず、本日をもちまして更新を最後にさせていただきます。
皆さん長い間ありがとうございました。 

伊藤計劃さんの未完の小説を円城塔が引き継いで執筆した小説「屍者の帝国」が「SUGOI JAPAN Award2016・エンタメ小説部門第1位」に選出されました。
「SUGOI JAPAN Award2016」は、2012年1月1日~2015年7月31日にかけて日本国内で刊行・放送・上映が行われた「マンガ、ラノベ、エンタメ小説と、2014年7月1日~2015年7月31日にかけて発表された「アニメ」を対象に、ファンによる推薦と有識者らの議論により4ジャンルそれぞれ約20作品(計92作品)を「SUGOI 20」として発表。最終審査である国民投票を経て、各ジャンルの中から世界で大ヒットさせたいと思う作品を選出するものです。

屍者の帝国 (河出文庫)
伊藤 計劃
河出書房新社
2014-11-06

「蒸発」「Wの悲劇」などの推理小説やTV2時間ドラマのサスペンス劇場の原作で知られる夏樹静子さんが2016年3月19日午前3時10分、心不全のため福岡市内で死去(77歳)されました。1973年「蒸発」で日本推理作家協会賞、2007年、日本ミステリー文学大賞など受賞されています。

Wの悲劇 (角川文庫)
夏樹 静子
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-04-25

映画「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」(2016年6月4日公開)にあわせて、漫画版「御手洗潔@星籠の海(1)」が講談社より発売されます。
漫画は、交渉人(ネゴシエーター)の仕事を描いた「勇午 the Negotiator」の漫画を担当した赤名修さんで、同じ講談社から出ているコミック版「ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録」の漫画家さんとは別の方です。
映画版には石岡和己が出てきませんが、こちらのコミック版「御手洗潔@星籠の海」にはきちんと出てきます。ちなみに小説の文庫版は3月15日発売です。

赤名修 島田荘司
講談社
2016-05-20

スクリーンショット (212)



 

2016年2月27日に日本SF作家クラブによって第36回日本SF大賞受賞作が発表されました。
第36回日本SF大賞は、2014年9月1日から2015年8月31日までに発表されたSF作品(映像・活字問わず)のうち、もっとも優れた作品に贈られるものです。
贈賞式は、4月22日に行われます。

大賞
 『コロンビア・ゼロ 新・航空宇宙軍史』谷甲州(早川書房)
 『突変』森岡浩之(徳間書店)

特別賞
 『月世界小説』牧野修(早川書房)

功績賞
 生賴範義

第36回日本SF大賞最終候補作(五十音順)
 『うどん キツネつきの』    高山羽根子   東京創元社・2014/11/28
 『SFまで10000光年』    水玉 螢之丞    早川書房・2015/7/23
 『月世界小説』         牧野修       早川書房・2015/7/8
 『コロンビア・ゼロ: 新・航空宇宙軍史』 谷甲州  早川書房・2015/7/23
 『定本荒巻義雄メタSF全集』   荒巻義雄  彩流社・2014/11~2015/7
 『突変』              森岡浩之     徳間書店・2014/9/5



突変 (徳間文庫)
森岡浩之
徳間書店
2014-09-05


mitarai島田荘司の御手洗潔シリーズ「星籠の海」の映画化の公開タイトルと公開日が決まりました。
御手洗潔は「土曜プレミアム 天才探偵ミタライ〜難解事件ファイル「傘を折る女」〜(2015年3月7日、フジテレビ)」で演じた玉木宏。
ヒロインは広瀬アリスが演じる映画オリジナルキャラクターで御手洗シリーズ大ファンの編集者・小川みゆき。
石岡和己を「傘を折る女」で演じた堂本光一は今回出演がなくなり、その代わりを小川みゆきがつとめるようです。
監督は『相棒』シリーズなどの和泉聖治がメガホンを取り、島田荘司は映画化にあたり新構成の考案で参加しています。
監督:和泉聖治、出演:玉木宏、石田ひかり、小倉久寛、要潤、谷村美月、吉田栄作 他

しかし、石岡和己の出ない御手洗潔の映画って…。もちろん原作にはちゃんと出ているのに。
 



 

2016年1月19日に、「第154回芥川賞・直木賞(平成27年度下半期)」 の選考会(日本文学振興会)が東京・築地「新喜楽」で開かれました。
芥川龍之介賞は、滝口悠生氏の『死んでいない者』と本谷有希子氏の『異類婚姻譚』の2作品W受賞。 直木三十五賞は、青山文平氏の『つまをめとらば』が選出されました。
今回、ミステリー・SF系の候補作『異郷の友人』『戦場のコックたち』『孤狼の血』は残念ながら、受賞にはなりませんでした。

<第154回芥川龍之介賞 候補作> ノミネート数
石田  千  『家へ』(群像7月号) 3回目
上田岳弘  『異郷の友人』(新潮12月号) 2回目
加藤秀行  『シェア』(文學界10月号) 初
滝口悠生  『死んでいない者』(文學界12月号) 2回目
松波太郎  『ホモサピエンスの瞬間』(文學界10月号) 3回目
本谷有希子 『異類婚姻譚』(群像11月号) 4回目

<第154回直木三十五賞 候補作> ノミネート数
青山文平  『つまをめとらば』(文藝春秋) 2回目
梶よう子   『ヨイ豊』(講談社) 初
深緑野分  『戦場のコックたち』(東京創元社) 初
宮下奈都  『羊と鋼の森』(文藝春秋) 初
柚月裕子  『孤狼の血』(KADOKAWA) 初

『異郷の友人』  
ねえ、神様。あんたにやってもらいたいことがある。世界を正しいあり方に戻すんだ。阪神大震災を予言し、信者を増やす淡路島の新興宗教。教祖Sはイザナキ、イザナミの国生みの地で、新たな世界創世を説いていた。ある日、アメリカ西海岸の秘密組織から男たちが訪ねてくる。彼らは何を企んでいるのか。すべてを見通す僕とは、いったい何者か? 世界のひずみが臨界点に達したとき、それは起きた――。 (2016.1.26発売)

『戦場のコックたち』
1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が僕らの初陣だった。特技兵(コック)でも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ。新兵ティムは、冷静沈着なリーダーのエド、お調子者のディエゴ、調達の名人ライナスらとともに、度々戦場や基地で奇妙な事件に遭遇する。不思議な謎を見事に解き明かすのは、普段はおとなしいエドだった。忽然と消え失せた600箱の粉末卵の謎、オランダの民家で起きた夫婦怪死事件など、戦場の「日常の謎」を連作形式で描く、青春ミステリ長編。 
戦場のコックたち
深緑 野分
東京創元社
2015-08-29

 
『孤狼の血』
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく―—。 
孤狼の血
柚月裕子
KADOKAWA/角川書店
2015-08-29

今、逆境に直面している、立ち向かっているあなたに問いたい。今、憧れの矛先を失った日々を過ごすあなたに問いたい。「まだ胸に残る熱い牙はあるか――?」大人ではなく、男達へ――立ちはだかる壁へと立ち向かう、エンターチンメント小説文庫新レーベル「NOVEL 0 (ノベルゼロ)」。大人の男であれば誰もが求める「逆転感」を持つ物語。想定読者は30代男性を中心に、ライトノベルの次を求める若年層や、かつてヤングアダルト小説に親しんだ熟年層。判型は文庫A6判、価格は700円からの予定です。
ライトノベル・ファンタジィの大人版、簡単に言えばライトノベルの主人公が少年から「おっさん」になったファンタジーですね。

<創刊ラインアップ> 全6点刊行予定
「甲冑物語(仮)」          三浦勇雄
「S20/戦後トウキョウ退魔録」    伊藤ヒロ・峰守ひろかず
「無法の弁護人 法廷のペテン師」  師走トオル
(タイトル未定)          杉井 光
「竜と正義 人魔調停局 捜査File.01」扇 友太
「インスタント・マギ」       青木潤太朗

「ノベルゼロ」執筆予定作家陣(五十音順・敬称略)
秋田禎信、綾里けいし、内堀優一、鳳乃一真、鏡貴也、神野オキナ、さとうけいいち×サイトウケンジ、十文字青、涼木行、スズキヒサシ、田尾典丈、友野詳、新見聖、縹けいか、樋口司、舞阪洸、水野良、宮澤伊織、海羽超史郎、柳実冬貴、吉上亮、吉野茉莉ほか

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第8回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の受賞作が2015年10月30日に発表されました。受賞作は原進一さんの「アムステルダムの詭計」、優秀作は松本英哉さんの「幻想ジウロパ」に決まりました。受賞作は2016年春に原書房から、優秀作は光文社から出版予定です。

第8回受賞作「アムステルダムの詭計」
1965年夏、アムステルダムの運河に浮かんだ日本人死体は、頭部、両脚、手首が切断され胴体だけがトランクに詰められて発見された。当時新進推理作家として文壇に登場した松本清張氏は本事件を小説化するに当たって綿密に取材し、被害者が替え玉であるとの説を唱えた。しかし、後刻自説を撤回するに至る。ヨーロッパの警察機構に加えインターポールも捜査に参画したが、事件は迷宮入りの様相を呈する。(実際に発生した昭和40年「アムステルダム運河殺人事件」をもとにしたフィクション)
原 進一:昭和23年生まれ。兵庫県神戸市出身。東京外国語大学卒。全日空を定年退職。東京都在住。

第8回優秀作「幻想ジウロパ」
神海市旧居留地にある古ぼけたビルの一室。そこは仮想空間『ジウロパ世界』と現実が並存する特殊な場所であった。高校生の日向アキラは、自分のアバターを操作し、遠く離れた家からそのビルの一室に遠隔アクセスした。そこで待っていたのは、セルパンという名のアバターだった。短いやりとりののち、ふたりは口論となり、ついにはアキラの操るアバターがセルパンの喉もとを刀で掻っ切ってしまう。翌日、そのビルの部屋で若い男の遺体が発見された。男は何者かに喉もとを切られ、無惨にも殺されていた。しかもその男は、昨夜セルパンを操作していたプレイヤーであるらしかった。アキラは自問する。「あれはぼくがやったのか?」。果たして男を殺害したのは、本当にアキラなのか。その答えを探るべく、アキラは行動を開始した。
松本英哉:1974年10月12日生まれ。兵庫県出身。兵庫県在住。

第7回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作

最終選考・予備選考ともに全選考委員が賞賛し、かつてない満場一致で受賞となった第22回日本ホラー小説大賞の刊行を記念して、プレビューが公開されました。が、肝心の「ぼぎわん」がさっぱり何かわかりません。貞子と鈴木光司氏の漫才をお楽しみ下さい。

 

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