そんな蛙の木乃伊が、砂丘の砂の下には死屍累々と埋まっているのです――。
九年前に殺人事件を起こした崎津直也が刑期を終え、出所直後に神戸で殺害された。
その後、津崎を逮捕した刑事・片倉康孝もまた何者かに刺されてしまう。
崎津殺しと、同一犯の仕業なのか。
収監中の崎津の手紙に書かれていた“砂丘の蛙“という謎の言葉。
戸籍には載っていない“妹”の存在。
片倉は再び事件の渦中へと引き込まれていく。
捜査本部から外され、部下の柳井らと地道な捜査を続ける片倉は、崎津の死体が浮かんだ神戸、そして鳥取へと飛んだ。
片倉康孝と若きホープに成長した柳井淳が、不可解な事件を追う! 
『黄昏の光と影』に続く第二弾!!

砂丘の蛙
柴田 哲孝
光文社
2016-03-17