大学生の石黒洋平は亡くなった母の遺品を整理中、隠されていた手紙を見つける。
そこから洋平は、自分の本当の父親が『赤嶺事件』と呼ばれる殺人事件を犯した死刑囚であることを知る。
殺された被害者は、母の両親―つまり洋平の祖父母だった。
被害者の孫で、加害者の息子。
事実を受け入れられない洋平は、父が無実である可能性に一縷の望みを託し『赤嶺事件』を調べ始める―。
最注目の乱歩賞作家が“司法の闇”を抉り出す!慟哭のリーガルサスペンス。

 
真実の檻
下村 敦史
KADOKAWA/角川書店
2016-03-26