自らを赤毛のアンに投影する健気な少女。なぜ傷害事件を起こしたのか?
母を亡くし、施設に引き取られてきた少女・志場崎安那。彼女は持ち前の明るさで、辛い経験を持つ仲間たちを盛り上げていく。十五年後──。突然のニュースが舞いこむ。アンナが男を刺して逮捕された、と。何がアンナにあったのか。彼女と出会い、かけがえのない時をすごした仲間が集まり、奔走をはじめる。やがて、アンナがひた隠しにしていた過去が見えてくる……。著者自身も愛読した名作へのオマージュをこめた、感涙の青春サスペンス長篇!

赤毛のアンナ (文芸書)
真保裕一
徳間書店
2016-01-29
定価 1,728円
354ページ