この病院には、あの病室には、何かがあるのではないか?
木村&高塚弁護士が登場した連作短篇集『黒野葉月は鳥籠で眠らない』につらなる、同弁護士シリーズ初の書き下ろし長編リーガル・ミステリ!
新米弁護士の木村は、所属する事務所の顧問先・笹川総合病院の、ある医療過誤訴訟をめぐる損害賠償請求事件を担当する。
訴訟にむけた調査や準備を進めるなか、亡くなった患者がいたその病院の、その病室で、短期間のうち立て続けに他患者の急死、不自然な医療事故が連続する。
看護師の過失か、医療器具の不具合か、あるいは何者かの意思による犯行か。原因を探る木村が目にした、その病室〈301号室〉の真実とは──。

 
301号室の聖者
織守 きょうや
講談社
2016-03-23