大切な家族を守りますか、それとも大金を選びますか? 
不慮の交通事故で父親が植物状態になってしまった。
次男の田村次也は、小さい頃から可愛がってくれた父を守るため延命治療を望むが、長男の一也がそれに異を唱えた。
父が死ねば二億円の遺産がふたりに相続されるという。
事業のための資業を急ぎ必要とする兄の説得に、次也の決断は揺らぐ。ふたりの妻までも巻き込み、次第に田村家は崩壊しようとしていた。
そんななか、次也は思いがけない行動に出るが…。
気鋭の新人が家族のカタチと金の価値を描いた、家族サスペンス長編。
 
余命二億円
周防 柳
KADOKAWA/角川書店
2016-03-02