日清戦争後の中国。義和団という武術と宗教の力を備えた集団が、外国勢力を打ち払うという大暴動事件が起きていた。彼らによって北京の列国公使館が包囲攻撃され、日本を含む八カ国による連合軍が作られたが、現地の状況がいまだ見えない。日本の諜報の名士・佐々木は、元陸軍中尉で様々な間諜仕事をこなしてきた志村一心に、北京の義和団と清国軍の状況を探る命令を与えた。緊迫の敵地の中で、一心は作戦を遂行させることができるのか?  ●   ハルキ文庫  予価 691円 
 
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