粗忽者で有名な熊五郎の長屋に怒鳴り込んできた、これまた粗忽者の八五郎。「熊、おめえ浅草の浅草寺で死んでるぞ。この粗忽者め、死んだのに気がつかねえで帰ってきやがったな?」--いかにも落語ならでは粗忽噺『粗忽長屋』。しかし。浅草寺で生き倒れていた「熊五郎に瓜二つの死体」の正体はいったい?(表題作) 古典落語に秘められた殺人事件を、長屋のご隠居・幸兵衛が名推理で解き明かす! 落語ファンもミステリーファンも楽しめる、新機軸「ミステリー落語」。表題作他「短命の理由」「寝床の秘密」「紺屋高尾は三度死ぬ」。   ● 光文社  予価1,620円

☆ 著者の他作品
ダンデライオン
河合 莞爾
KADOKAWA/角川書店
2014-10-01