震災後のいつかの日本。新しい世代に託された希望とは?
大災厄に見舞われた後、外来語も自動車もインターネットも無くなった鎖国を続けるいつかの「日本」。老人は百歳を過ぎても健康で、子供たちは学校まで歩く体力もない。鎖国状態の日本で、死を奪われた世代の老人義郎には、体が弱く美しい曾孫、無名をめぐる心配事が尽きない。やがて少年となった無名は「献灯使」として海外へ旅立つ運命に……。圧倒的な言葉の力で夢幻能のように描かれる“超現実”の日本。人間中心主義や進化の意味を問う、未曾有の傑作近未来小説。
収録作:「献灯使」 「韋駄天どこまでも」 「不死の島」 「彼岸」 「動物たちのバベル」  

献灯使
多和田 葉子
講談社
2014-10-31
定価  1,728円
274ページ