お客さんに届くのは “首なし死体” ってわけ。
世界的に流行した新型ウイルスは食物連鎖で多様な生物に感染し、爆発的な数の死者をもたらした。ヒトにのみ有効な抗ウイルス薬を開発した人類は、安全な食料の確保のため、人間のクローンを食用に飼育するようになる。食用クローン人間の飼育施設で働く和志は、自宅で自らのクローンを違法に育てていた。ある日、首なしで出荷されたはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が発生する。和志は事件の容疑者とされるが、それは壮大な悪夢のはじまりに過ぎなかった――。
第34回横溝正史ミステリ大賞最終候補作。

人間の顔は食べづらい
白井 智之
KADOKAWA/角川書店
2014-10-31
定価  1,620円
304ページ