僕たちの運命は、どうしてこんなに切なく擦れ違ってしまうのだろう――。
深夜のブダペストで、堕落した富豪たちに衣服を奪われ、監禁されてしまった日本人カップル。「ここで、見物人たちの目の前で、愛し合え――」あの夜の屈辱を復讐に変えるために、悲劇を共有し真に愛し合うようになった二人が彷徨い込んでしまった果てしない迷宮とは? 美しく官能的な悲劇を描く最新小説集。 

透明な迷宮
平野 啓一郎
新潮社
2014-06-30
定価 1,620円
209ページ