人権派弁護士の弟はなぜ消えたのか?
落ち目のラノベ作家の兄・鈴島陽一と、弁護士として活躍しているが家族とは絶縁状態の弟・鈴島薫。父の葬式にも現れなかった薫が失踪状態であることがわかり、陽一は薫の人権派としての弁護活動に批判的な週刊誌記者に担ぎ出され、薫を探すために上京する。そこで待ち受けていたのは自殺志願者を死に誘う「死の天使」事件だった。兄弟の確執を背景に現代を象徴する不可解な事件に意外な真相が待ち受ける。
 
死の天使はドミノを倒す
太田 忠司
文藝春秋
2014-06-26
定価 1,728円
346ページ