第7弾、『クトゥルーの呼び声』に捧げる。
1つのクトゥルー作品をテーマに3人の作家が小説、ゲームブック、漫画などの様々な形で競作するオマージュ・アンソロジー・シリーズ。
・「夢の帝国にて」 田中啓文
20××年、人類は邪悪なウィルスによる絶滅の危機に瀕していた。1928年にウィアード・テールズに掲載された「クトゥルーの呼び声」は、ラヴクラフトが人類に遺した「警告」だったのだ。これに気づいたアメリカ合衆国は、世界を救うべく「クトゥルー召喚」の研究を行うのだった――。
・「回転する阿蝸白の呼び声」 倉阪鬼一郎
全国で回転寿司チェーン「クラフト」や老人介護施設「愛海園」などの事業を行っているアミノ水産グループ。そこでは、M県阿蝸湾で獲れる「阿蝸白」という白身魚のメニューが人気であった。阿蝸湾には遠い昔、通常の言葉では表現することができないほど恐ろしいものが徘徊していた、という伝説が残っていた。多くの民が犠牲となったが、根来のさる神社の巫女が当地の神官に禁断の呪文を教え、これを生け捕りにするのに成功する。
・「Herald」(漫画) 鷹木骰子
受験に失敗した僕は、伯父が心配して貸してくれた海辺の別荘に1人で滞在していた。散歩に出たある日、入水自殺しようとしたいた女性を助ける。しかし数日後、その女性は別荘内で首を吊り、死んでしまう。その日から僕は繰り返し「不思議な夢」を見るようになるのだった。 
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