私たちは、世界の割れる音を聞いてしまった――。
大地はまた咆哮をあげるのか? 震災の記憶も薄らいだ21世紀終盤。原発はすでになく、煌々たるネオンやライトなど誰も見たことのないこの国を、巨大地震が襲う。来るべき第二の激震におびえながら、大学キャンパスに暮らす学生たちは、カリスマ的リーダーに未来への希望をつなごうとする。極限におかれた人間、未来版「罪と罰」。

大地のゲーム大地のゲーム [単行本]
著者:綿矢 りさ
出版:新潮社
(2013-07-31)
定価 1,365円
168ページ