彼らは希望を運ぶのだ――。鎮魂と再生への祈りをこめた痛快な航海記。
失恋目前のトモヒロが乗り込んだ瀬戸内の小さなフェリーは、傷ついたすべての者を乗せて拡大する不思議な「方舟」だった。双頭の船は北へと向かい、さまざまな乗客を大きな腕で抱きかかえるようにして停泊する。やがて500戸の仮設住宅の建設が始まって、新しい町と新しい家族が誕生し……。祈りと希望にみちた長篇小説。

双頭の船双頭の船 [単行本]
著者:池澤 夏樹
出版: 新潮社
(2013-02-28)
定価 1,575円
259ページ