虚実は綯い交ぜになって物語になる。
ある日、電信柱が曲がっていた。 ペンケースから出したシャーペンも、箸の先端や風呂の水面までもが、ぐにゃりと歪んでいる…。 視界が歪み、記憶が混濁し、暗闇が臭いたち、眩暈をよぶ。 京極小説の本領を味わえる怪しき短篇集。 読み手を眩惑する八つの物語。 幽けき『幽談』、ほの冥い『冥談』に続く、「 」シリーズ第三弾。
収録作:「便所の神様」「歪み観音」「見世物姥」「もくちゃん」「シリミズさん」「杜鵑乃湯」「けしに坂」「むかし塚」

眩談 (幽BOOKS)眩談 (幽BOOKS)
著者:京極夏彦
販売元:メディアファクトリー
(2012-11-30)
販売元:Amazon.co.jp
定価 1,575円
285ページ