〈北の街〉にある蛸足型の古い総合大学。語り手の女子学生と同じ生命科学研究所に通う、幼馴染みの男子学生が、ある日、一心不乱に奇妙な実験を始めた。彼は、亡くなった心の師を追悼する実験だ、というのだが…。少しだけ浮世離れした、しかしあくまでも日常的な空間――研究室。理系女子ならではの、大胆にして繊細な奇想SF連作、全5編。

「あがり」                                     『量子回廊』2010.7    第1回創元SF短編賞受賞作
「ぼくの手のなかでしずかに」 『原色の想像力』 2010.12
「代書屋ミクラの幸運」              『ミステリーズ No.45』 2011.2
「不可能もなく裏切りもなく」    『Webミステリーズ』 2011.5
「へむ」                   書き下ろし

あがり (創元日本SF叢書 1)あがり (創元日本SF叢書 1)
著者:松崎 有理
販売元:東京創元社
(2011-09-29)
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定価 1,680円  276p
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