新刊ミステリ ・ 新刊SF 【 ミステリーアイ 】

                        《ミステリー・SF・ホラー・ファンタジィ小説》 今月の新刊発売リスト。これから出る本。本日発売。

July 2015

売れない舞台役者・加納慎策は、内閣総理大臣・真垣統一郎に瓜二つの容姿とそ精緻なものまね芸で、ファンの間やネット上で密かに話題を集めていた。ある日、官房長官・樽見正純から秘密裏に呼び出された慎策は「国家の大事」を告げられ、 総理の“替え玉”の密命を受ける 。慎策は得意のものまね芸で欺きつつ、 役者の才能を発揮して演説で周囲を圧倒・魅了する 。だが、直面する現実は、政治や経済の重要課題とは別次元で繰り広げられる派閥抗争や野党との駆け引き、官僚との軋轢ばかり。政治に無関心だった慎策も、 国民の切実な願いを置き去りにした不条理な状況にショックを受ける。義憤に駆られた慎策はその純粋で実直な思いを形にするため、国民の声を代弁すべく、演説で政治家たちの心を動かそうと挑み始める。そして襲いかる最悪の未曽有の事態に、慎策の声は皆の心に響くのか――。  ●  NHK出版  予価 1,728円 

☆ 著者の他作品
ヒポクラテスの誓い
中山七里
祥伝社
2015-05-14 

殺人者は極刑に処すべきだ。親は子の罪の責任を負うべきだ。周囲は変調に気づくべきだ。自分の子供が人を殺してしまってもそう言えますか?読み進めるのがこわい。だけど読まずにはいられない。薬丸岳があなたの代わりに悩み、考え、書いた、小説。  ●  講談社  予価 1,944円 

☆ 著者の他作品
アノニマス・コール
薬丸 岳
KADOKAWA/角川書店
2015-06-27 

人を襲わないゾンビによって、世界が破滅してしまってから十数年。たった一人生き残った女は、日々の生活を、着飾ることと毎日50体のゾンビを撃ち倒すことで暮らしてきた。それはかつて暮らしていた男から教わった生き方だった。だが世界中に蔓延する死をすべて払うことは出来ない。唯一子どもを撃てなかった女に、避け得ない運命の日が迫ってきてきた。奇想天外な展開から話題を読んだ前作の続編登場!  ●  角川春樹事務所  予価 1,404円 

☆ 著者の他作品
ゾンビ日記 (ハルキ文庫 お 18-1)
押井 守
角川春樹事務所
2015-07

「人々に軽いめまいを起こさせるような事象を創らなければ、我々も先には進めない」検索エンジンサービスとビッグデータを軸に急激な成長を遂げ、世界に3万人の雇用者を抱える巨大企業「オッド・アイ」。創立者でカリスマ経営者のブルーノ・マーニーの元には、あらゆる分野の最先端情報がもたらされ、それが新たなビジネスと巨額のマネーに繋がっていく。ブルーノの娘アリシアの「元」婚約者の木挽橋隆一は、社内でお茶を挽いていたが、リストラをかけてある調査を命じられる――。“人工血液”、“気象兵器”といった「神の領域」に到達するための「最先端技術」を巡って交錯する、巨大企業、国防総省、インターポールの思惑。ヒトは、技術は、神を越えられるのか――“今を生きるあなたのための”国際科学ミステリー。  ●  講談社  予価 1,890円 

☆ 著者の他作品
深海のアトム (単行本)
服部 真澄
KADOKAWA/角川書店
2014-03-01

忍者の末裔・流英次郎に率いられる一統は、将軍の密命のもと、何度も共に死線をさまよってきた。すべての密命を果たし終えて、一統は江戸に帰府し、歴戦の疲労をいやしていた。そこへ将軍の新たな密命が下る。将軍自らの城外微行の護衛をせよとの命。早速将軍一行は街へ繰り出し、将軍は「鰻の蒲焼」など庶民の暮らしを堪能する。一行が両国に差し掛かったとき、事件に遭遇する。大道芸人の「叩かれ屋」が客に首を斬り落とされたのだ。一行はすぐに帰城するが、天下泰平を揺るがす事件は、それだけにとどまらなかった。こんどは麹町の大店「弁天堂」の蔵が破られ、三千両もの大金が盗まれる。聞き込みの結果、叩かれ屋殺しの下手人が役者の生島半六に似ていることがわかる。半六は以前、「石川五右衛門」の舞台上で主演の市川團十郎を刺し殺し、それっきり姿をくらました男だ。また、弁天堂の錠前破りも、五右衛門の手口に酷似しているという。なぜ百十余年もしてから、石川五右衛門が関わってくるのか。五右衛門に関係ある者が江戸で何かを企んでいる。不吉な蠢動を英次郎が感じていた矢先、なんと半六の水死体が大川で発見される……。  ●  講談社  予価 1,728円
 
☆ 著者の他作品
 

宇宙飛行士の甘南備俊介は、五十八年九か月の眠りから目覚めた。木星衛星調査船で低温睡眠に入っているとき、太陽フレアの爆発で船が軌道を逸脱したのだ。地球の周回に入ってから回収され、たったひとり帰還した彼は、いちやく英雄となった。甘南備を待ち受けていたのは、国際宇宙開発機構が精密に組み上げた回復訓練プログラムで、橘ムラサキという若い専任医務官が担当することになった。橘自身がかつて事故に遭い、このプログラムの経験者であった。訓練が始まって、甘南備は不思議なことに気づく。橘のふとした仕草が、25年前に亡くなったはずの妻の葵のそれと重なるのだ。彼は次第に訓練の時間を心待ちにするようになるが……。時空を超え、記憶という愛は甦るのか。大人の心を揺さぶる、ミステリロマン。  ● 講談社  予価 1,728円
 
☆ 著者の他作品
野いばら (日経文芸文庫)
梶村 啓二
日本経済新聞出版社
2013-10-25 

はじけるような日常の謎、決して解けない恋愛の謎。
奇妙な出来事に説明をつける、つまり、「キセツ」。夏樹と冬子は、高校時代、「キセツ」を同じ趣味とする、唯一無二の存在だった。しかしそれは、夏樹の恋心を封印した上で成り立つ、微妙な関係でもあった。天真爛漫で、ロマンチストで、頭は切れるのにちょっと鈍感な冬子。彼女への想いを秘めたまま大人になった夏樹は、久々に冬子と再会する。冬の神戸。バレンタインのツリーを避けて記念写真を撮るカップルを見て、冬子は言った。「キセツ、しないとね」謎を乗せて、季節はめぐる。夏樹の想いの行方は……。きらめくような一年の結末とは。 究極の片想いミステリ!

定価 1,512円
288ページ

一癖ある美人助手と民俗学教授の葬送学ミステリ。
葬送儀礼に魅せられた美人助手・鬼木場あまねと、柳田國男オタクの民俗学教授・福満が繰り広げる「葬送学」ミステリ。葬送儀礼の研究のため、全国を巡り実地調査を続ける鬼木場あまね。土葬の慣習がのこる地域の葬儀を取材できることになったのだが…。ある日の葬儀で殺人事件に遭遇する……。

葬送学者 鬼木場あまねの事件簿
吉川 英梨
河出書房新社
2015-07-25
定価  1,620円
344ページ

「――で、結局あんた何者?」 姉の中の〝オッサン〟が事件を呼ぶ!?
美人だけど趣味も性格もどうにもオッサン臭い女、利津。彼氏に振られた夜に赤提灯で一人酒。冷酒になめろう、愚痴をわめきながら酔いつぶれ、弟に介抱されて家に帰る。「……これが実の姉かと思うとかなりフクザツだな」そうして二日酔いで目覚めた朝、姉の中には本当に「オッサン」が棲んでいた!姉の身体に触れれば、確かに野太い男性の声がテレパシーのように聞こえてくる。幻覚?二重人格?それとも悪霊が取り憑いた?その声の正体を調査していく中で、とある殺人事件との関連が見えてくるのだが……。非日常的コメディサスペンス!

残念ねーちゃんの捜索願い (メディアワークス文庫)
佐原菜月
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-07-25
定価 659円
338ページ

織田信長とナポレオンも推薦!? 笑って読めてタメになる、幸福へのテキスト。
人生の崖っぷちに立つ落第生・海江田悠里のスマホに、運命の女神が宿った。彼女の名はフォルトゥーナ。悠久の時をわたり、カエサルや信長、ナポレオンらを導いたという。彼女は、「あやつらに比べると、うぬはショボイのう」と呆れながらも、「これも天帝たるユピテルの意思だ。やむをえまい」と、悠里に神託を告げるのだった。そんな彼女にムカっとしながらも、フォルトゥーナの言葉に従い、人生の逆転に挑むことになった悠里。はたして彼が見つけるものとは……。 偉人たちの格言とともに綴られる、ファンタジックノベル。これは、笑って読めてタメになる、幸福へのテキスト。

定価 659円
338ページ

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