1944年、空挺部隊のコック兵となった19歳のティム。過酷な戦いの間に、気晴らしで仲間ととに「日常」で起きる事件の謎解きに興じるが──気鋭渾身の初長編。 ● 東京創元社 予価 2,052円
June 2015
近刊!「双頭の蜥蜴(仮)」乾石智子 2015.8.20発売予定
ニューヨークで生まれ育ったシエラは、幼いころに兄を亡くし、母親との確執に苦しんでいる孤独な少女だった。唯一の友達だったアナベルも交通事故で失った彼女は、鬱々とした思いでマンハッタンの街を歩いていた。そこに不思議な老婆が現れ、トルコ石をシエラに渡す。シエラは石に導かれ、異世界・ヴェレに行き、そこで自分が世界を救いたる存在、<石の司>であることを知る。自分が唯一の存在であることを知り、自立する勇気を得ていくまでの、少女の物語。 ● 講談社 予価 1,728円
近刊!「RPGスクール」早坂 吝 2015.8.6発売予定
『○○○○○○○○殺人事件』の奇才が「エロミス」を封印!? 真価が問われる第3作は「魔王」が出現する「青春&バトル」ミステリ。 ● 講談社ノベルス 予価 929円
☆ 著者の他作品
近刊!「季節はうつる、メリーゴーランドのように」 岡崎琢磨 2015.7.25発売予定
お互い季節を名前に持つ夏樹と冬子。 「日常の謎を解く」という、二人だけの共通の趣味を持つ二人の関係は、夏樹の片想いの上に成り立っていた……。きらめくような一年の結末とは。 究極の片想いミステリ! ● 角川書店 予価 1,512円
近刊!「赤道メモワール」 古内一絵 2015.7.23発売予定
ブラック企業に追い詰められ多額の借金を背負った達希(27歳)は発作的に飛び降り自殺を図り、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を一緒にすることを条件に隠し財産で借金の肩代わりを提案。そこから祖父の霊とのボルネオへの旅が始まる。そこで出会ったのは、個性豊かな人々と悲惨な戦争の記憶。軍人でも戦闘機乗りでもない大多数を占めた一般兵士の彼らの戦死とは、飢えや伝染病で命を落とす悲惨なものだった。やがて一行は赤道の街に到着。そこには、この旅に祖父が託した本当の目的が隠されていた。今まで決して口にすることのなかった、「知られざる謀略事件」とは・・・。そして、そこに隠された,祖父の過去にまつわる真実とは・・・。 ● 小学館 予価 1,620円
☆ 著者の他作品
【新刊】「私の恋人」 上田岳弘 <2015.6.27発売>
時空を超えて転生する「私」の10万年越しの恋。
旧石器時代の洞窟で、ナチスの収容所で、東京のアパートで、私は想う。この旅の果てに待つ私の恋人のことを――。アフリカで誕生した人類はやがて世界を埋め尽くし「偉大なる旅」一周目を終える。大航海時代を経て侵略戦争に明け暮れた二周目の旅。Windows95の登場とともに始まった三周目の旅の途上で、私は彼女に出会った。
126ページ
【新刊】「エクソダス症候群」 宮内悠介 <2015.6.27発売>
舞台は火星開拓地、テーマは精神医療史。
すべての精神疾患がコントロール下に置かれた時代、それでも人々は死を求めた。10棟からなるその病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹”を模した配置で建てられていた。ゾネンシュタイン病院――亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。地球の大学病院を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青年医師カズキは、この過酷な開拓地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。そして彼の帰郷と同時に、隠されていた不穏な歯車が動きはじめた。25年前に、この場所で何があったのか――。新たな地平を拓く、初の書下し長編。
定価 1,836円
288ページ
【新刊】「折り紙衛星の伝説 年刊日本SF傑作選」 大森望,日下三蔵/編 <2015.6.27発売>
2014年日本SF短編の精華18編。
2014年の日本SF短編から、傑作17編を収録。巻末には第6回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載。編者による各作品解説や年間日本SF概況、短編推薦作リストなど解説記事も充実した、2014年の日本SFがすべてわかる年刊ベストアンソロジー。
<収録作>
<収録作>
長谷敏司 「10万人のテリー」
下永聖高 「猿が出る」
星野之宣 「雷鳴」
理山貞二 「折り紙衛星の伝説」
草上 仁 「スピアボーイ」
円城 塔 「∅」
堀 晃 「再生」
田丸雅智 「ホーム列車」
宮内悠介 「薄ければ薄いほど」
矢部 嵩 「教室」
伴名 練 「一蓮托掌(R・×・ラ×ァ×ィ)」
三崎亜記 「緊急自爆装置」
諸星大二郎 「加奈の失踪」
遠藤慎一 「『恐怖の谷』から『恍惚の峰』へ~その政策的応用」
高島雄哉 「わたしを数える」
オキシタケヒコ 「イージー・エスケープ」
酉島伝法 「環刑錮」
定価 1,404円
618ページ
【新刊】「極悪専用」 大沢在昌 <2015.6.26発売>
このマンション、悪人だらけ。俺の命がけの日々が始まった・・・。
やんちゃが少し過ぎた俺は、祖父の差し金でマンションの管理人見習いに。このマンションは、何でもアリ。とびきりの家賃だが、規約を守り、住人とトラブらない限り、どんな奴でも入居可能。もちろん、ヤクザでも戦車でもマッポもシャットアウト。そんなマンションは、まるで各国から集まった「悪人」たちのオリンピック会場だった……。大沢在昌氏が、デビュー前から敬愛しつづける生島治郎氏の『悪人専用』からインスパイアされたという、大沢版「めぞん一刻」。やんちゃしすぎてお灸をすえられたクズ青年が、生命の危機を乗り越え、管理人見習いとして奔走する、痛快なブラックコメディ。
定価 1,566円
380ページ
【新刊】「私情対談」 藤崎 翔 <2015.6.26発売>
「私情」を交えた「誌上対談」で明かされる犯罪の記憶とは!?
若手人気女優、井出夏希とベストセラー作家、山中怜子の誌上対談。本音と建て前が交錯する中、夏希も怜子も内心で、過去の恐るべき罪を語り出し……。 衝撃につぐ衝撃で息もできない! 元お笑い芸人ミステリ作家の奇才が描く、誰も読んだことのない問題ミステリ!
344ページ