新刊ミステリ ・ 新刊SF 【 ミステリーアイ 】

                        《ミステリー・SF・ホラー・ファンタジィ小説》 今月の新刊発売リスト。これから出る本。本日発売。

April 2015

アザコは十(とお)ほどの子供にしか見えなかった。けれども、貧しい漁村に生まれてから二十年を生きていた。穢れを知らぬ生娘のように見えたが、アザコは男であり、とっくに父親に穢されていた。父に捨てられたアザコは山中を彷徨い不思議な爺と出会う。やがて爺の後を継ぎ、鬼のための提灯を作るようになる。子供の身体全てを材料とする「童提灯」を・・・。クトゥルー・ミュトス・ファイルズ。  ●  創土社 予価 1,296円 

☆ 著者の他作品
いちろ少年忌譚
黒 史郎
朝日新聞出版
2014-06-20

 

山中湖畔の合宿で高校生たちを襲う凄惨な殺人事件。保険調査員の琴美は「物語」に秘められた謎を追う。浦賀ミステリーの真骨頂!  ●  徳間文庫  予価 864円 
 
☆ 著者の他作品
 

ようやく自分たちの時代――22世紀に平穏を取り戻した、未来S(ミクラス)高校航時部の五人。ボーイッシュな美少女・黎、おしゃれ歴女・真琴、おっちょこちょいな小坊主・越人、クールな戦闘少女・凜音、そして抜群の推理力を誇る学。初めての学園祭に向けて展示の準備を進めていた彼らだが、またも時空を越える冒険をするはめになり……!? 高校生探偵団が縦横無尽に活躍! タイムトラベル・ミステリー!   ●  講談社ノベルス 予価 950円 

本格ミステリ作家クラブが選んだ2014年のベスト本格ミステリ短編&評論のすべて!  ●  講談社ノベルス 予価 1,382円 

☆ 著者の他作品

 

スクールカウンセラーを勤める薬師寺香澄は、天才的な頭脳をもつ美貌の男性・桜井京介と共に下町にある大学教授の自宅に寄宿している。彼らの元に持ち込まれる謎と少年たちの苦悩。小さき者への慈愛をこめて描かれる傑作短編集。  ●  講談社ノベルス  予価 972円 

☆ 著者の他作品

ホームレスたちに不可解なボランティアを行うグループがある。ある基準でホームレスを選んで施設に連れていき、寝食のほか健康診断まで行うのだという。しかしその裏には驚くべき計画があった。新鋭が描く社会派サスペンスミステリー!  ●  原書房  予価 1,944円 

☆ 著者の他作品
経眼窩式
植田 文博
原書房
2014-05-15



 

横浜いちダンディなおじいちゃんが、22歳にタイムスリップ!? つられてやってきた恋の季節に、家族みんなで、大騒ぎ。この恋はもう、止められない、止まらない! 最強ストーリーテラーが紡ぐ、ノンストップラブコメディ!!! 俺はゲイなのか? 思い悩む父と、かつての恋人に再会し心ざわめかせる母。そんなときに一本の電話。じいちゃんが、ストーカー容疑で逮捕された――!? 真相がつかめぬまま、ビッチな娘は年上男に本気の恋。そして息子は、パン屋のあの娘をめぐってじいちゃんと恋のさや当てだ? どうなる、音川家!!  ●  文藝春秋  予価 1,512円 

☆ 著者の他作品
サバイバー (講談社文庫)
木下 半太
講談社
2015-02-13

文学の道化にして帝王。この男のおかげで世界は黒い嗤いに満ちてきた――。
巨匠、八十歳。なおも最前衛に立ち、小説の沃野を拡げ続けた末の、悪夢のように甘美で刺激的な果実。異常なまでの傑作揃い。さらに瑞々しく、さらに戦闘的に―。老人文学の臨界点「ペニスに命中」、SFと震災の感動的な融合「不在」、二千以上の三字熟語が炸裂する「三字熟語の奇」、怪物的私小説「奔馬菌」、最新の文学理論の小説化「メタパラの七・五人」など、異常なまでの傑作短篇集。瞠目せよ、刮目せよ!
収録作:「ペニスに命中」「不在」「教授の戦利品」「アニメ的リアリズム」「小説に関する夢十一夜」「三字熟語の奇」「世界はゴ冗談」「奔馬菌」「メタパラの七・五人」「ウクライナ幻想」

世界はゴ冗談
筒井 康隆
新潮社
2015-04-28
定価 1,620円
242ページ

あなたたち後世の人々よ。改竄された物語に、私が耐えられると思うか? 
死して百有余年、怨霊として甦り「本 もの」の宇治十帖を語り始めた紫式部。一方、海賊たちは瀬戸内に跋扈し、蝦夷の末裔は孤島で殺人術を研き、奥州の武士たちは太刀と黄金を全国に運んでいた。いくつもの物語は次第に交錯し、やがてひとつの像を結ぶ。圧倒的なスケールと幻視力で紡がれる《古川日出男版》源氏物語。

女たち三百人の裏切りの書
古川 日出男
新潮社
2015-04-28
定価 2,700円
499ページ

約束しよう。君の苦しみは、僕がいつか必ず取り除く。
未練を残して死んだ者は鬼となり、井戸の水を赤く濁す。そのままでは水源は涸れ、村は滅んでしまう。鬼となった者の未練を解消し、常世に送れるのは、“ミツハの一族”と呼ばれる不思議な一族の「烏目役」と「水守」のみ。大正12年、黒々とした烏目を持つ、北海道帝国大学医学部に通う八尾清次郎に報せが届く。烏目役の従兄が死んだと。墓参りのため村に赴き、初めて水守の屋敷を訪ねた清次郎は、そこで美しい少女と出会う──。過酷な運命を背負わされた二人と一族の姿を抒情豊かに描いた、清艶な連作ミステリ。
収録作:「水面水鬼」「黒羽黒珠」「母子母情」「青雲青山」「常世現世」

ミツハの一族
乾 ルカ
東京創元社
2015-04-27
定価 1,836円
255ページ

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