新刊ミステリ ・ 新刊SF 【 ミステリーアイ 】

                        《ミステリー・SF・ホラー・ファンタジィ小説》 今月の新刊発売リスト。これから出る本。本日発売。

August 2014

新しい自分になれるおまじない、教えてあげる。
親友のあの子が、学校の教祖になった。彼女の囁きは、14歳の心に忍び込む――。掃除当番で放課後の旧校舎に集められた「底辺」の生徒たち。「強者」によって支配される校内には、彼らの居場所はなかった。いつも誰かに怯えている彼らだったが、一人の少女の出現によって変わっていく。カミサマにお祈りすれば、きみの願いは叶うよ――。少女の教えてくれた〈おまじない〉をすれば、「なりたい自分になれる」と信じて。しかし、それは復讐劇のはじまりだった。やがて〈おまじない〉は全校生徒を侵食し、学校は静かに壊れていく……。

定価 1,836円
371ページ

そんなに一途になっちゃあいけねえよ。
こんなに苦しいのに、想わずにはいられない――。少女が大人の女性へ変わっていく季節を鮮烈に描く! 人を想うことは罪ですか。本所深川六間堀町の太物問屋『あたご屋』の一人娘お八重は十七歳。母は亡くしたものの、父の重蔵と祖母の久利、伯母のお竹に加え、お付きとなった十六歳の女中・おちかに囲まれ、幸せな日々を送っていた。だがある日、「川獺」と名乗る男に出逢った瞬間から人生が一変する。初めての恋に落ちたのだ。そしてその日から、人生の日向しか知らなかったお八重の周りには、謎が、死が、災厄が忍び寄ってきた……。

かわうそ お江戸恋語り。
あさのあつこ
祥伝社
2014-08-29
定価 1,969円
334ページ

人捜し屋秋せつら“幻の女"を追う!
〈去り人〉と〈還り人〉の街、北国の恋人たちの行く末は?大人気シリーズ3年ぶりの最新短編集。人間の消失と、その突然の帰還が不思議とされない街〈新宿〉。吹雪の日、北の若者秋摩が〈秋人捜しセンター〉に依頼を持ち込んだ。秘密に触れたため某国情報部に追われ、姿を消した恋人夏奈が、〈魔界都市写真展〉のモデルになっていたというのだ。撮影場所はSMクラブ。美貌の人捜し屋せつらが調査を始めるや、夏奈がときどき消えること、鏡に映らないことも判明した。彼女は実在するのか? 凶悪な暗殺組織の魔手が迫る中、北国の恋人たちの行く末は?(「ふたりぼっち」)。
収録作:「ふたりぼっち」 「死者の詩」 「海郷より」 「戦士へのレクイエム」 「生真面目な私」 
238ページ

いま明かされる戦争秘話――。沈黙を破り浮かび上がる歴史の闇! 
野尻湖畔のリゾート地で遭遇した難事件。時を超え十津川の推理が閃く! 〈島崎修一郎 過チヲ正シテ死亡ス〉十津川は妻・直子と休暇で訪れた野尻湖で、奇妙な文言が刻まれた石碑と遭遇する。それは、長野県警が今も関心を持つ、五十年前の殺人事件に関連するものだった。しかし翌日、何者かが石碑を爆破。迷宮入りした事件に関係が? 直後、石碑を調べに来た恩師・小田切名元教授に疑惑を抱くが、忽然と姿を消してしまう。彼は湖畔の外国人別荘地の会員で、もう一つの名前を持っていた! ? サイパンでの戦争秘話、残された捜査メモ、アメリカ大使館の影…。十津川の単独捜査の行方は? ミステリー界の至宝が「戦争」をテーマに挑んだ傑作長編。

定価  886円
187ページ

日本のミステリはここから始まった。6人の名探偵。
ミステリー界の巨匠たちが生み出した名探偵がこの1冊に集結!
<収録作>
・「心理試験」 江戸川乱歩
シリーズ第2作目にあたるこの作品で、明智探偵は狡猾な犯人を鋭い洞察力で追い詰めていく。
・「五人の子ども」 角田喜久雄
メグレ警視を意識して作られたという加賀美啓介警部。警視庁の捜査一課長ながら、自ら歩き回って事件を解決する彼がが遭遇した事件の真相とは!?
・「性痴」 高木彬光
法医学者であり、日本の3大名探偵の一人、神津恭介が挑むのは、性に奔放な女性を巡る事件。
・「温室事件」 福永武彦
“誰だろうかい”のアナグラムになる加田伶太郎名義で福永武彦が発表したのが、古典文学科助教授の伊丹英典。シリーズ第3作の今作では、西伊豆で起きた密室殺人に挑む。
・「灰色の手袋」 仁木悦子
理学部植物学科の大学生でノッポの兄・仁木雄太郎と、ちょっと体重オーバー気味の妹・悦子のコンビが、ミステリーの新しい時代にふさわしいさわやかな活躍を見せる。
・「團十郎切腹事件」 戸板康二
江戸時代末期の人気役者、八代目市川團十郎の死を巡る謎に、歌舞伎の老優・中村雅楽が迫るベッドディテクティブの名作。

定価 1,026円
248ページ

時代を超えて美しい謎が残った7つの密室。
ミステリー小説の永遠のテーマ・密室、ミステリー界の巨匠たちが生み出した魅力的な不可能犯罪を7作品、それぞれ技巧を凝らした密室の醍醐味が存分に味わえる。
<収録作>
・「犯罪の場」 飛鳥高
大学の土木工学科の実験室で大学院生が殺されていた。しかし、犯行時刻に実験室に出入りした者はいない。窓が開けられた形跡もない。
・「白い密室」 鮎川哲也
大学教授が刺殺されたが、凶器のナイフは見当たらなかった。その日は雪が降っていて、死亡推定時刻は雪が降り止んだ直後である。ところが自宅の周囲に積もった雪には、ふたりの発見者が訪れた足跡しかなかった。そして発見者たちは、犯人とは思われなかった。雪に残された足跡が、事件現場を出入りのできない密室にしていたのだ。
・「球形の楽園」 泡坂妻夫
シェルターとして特別な合金で作られた球形のカプセルで、死体が発見された。たったひとつしかない扉は被害者が自分で閉じたという。蟻一匹入り込む隙間のない、まさしく完璧な密室である。
・「不透明な密室」 折原一
犯行現場は十畳ほどのごく普通の洋間。窓はもちろん、ドアには錠が下ろされ、チェーンも掛かっていた。秘密の抜け穴もない。そんな部屋の中に、胸にナイフの柄を突き立てた死体が転がっていたのだ。自殺か? いや、密室だ。密室好きの警部が喜び勇んで捜査するのだが、じつはなんと、現場は三重の密室だった……。
・「梨の花」 陳舜臣
この密室は、出入り口がひとつしかなく、文献や資料の盗難に備えて、窓に鉄格子がはめられていた大学の文学史研究所だ。かけつけたミステリー・ファンの守衛は、中に被害者以外いなかったことを確かめていた。
・「降霊術」 山村正夫
土蔵を改造した仕事場で殺された男。その入り口は防火用に二重扉になっていて、さらに頑丈な格子戸もあり、いずれにも頑丈な南京錠が内側から固くかけられていた。窓は小さく、人が出入りできそうにない。犯人は魔術を使って、煙のように消え失せたのか……。
・「ストリーカーが死んだ」 山村美沙
人の視線が作った密室に挑んだのがこの作品。若い女性のストリーカーが疾走中、青酸性毒物によって中毒死してしまう。ところが、その女性は住んでいたマンションから出た痕跡がなかったのだ。

定価  1,280円
280ページ

それは、食べてはいけない! 天使の卵か悪魔の卵か……。
吉祥寺にある有名自然食品店で売られている卵は、極上の味、『極卵(ごくらん)』と呼ばれて大人気の商品だった。しかし、この極卵を原因とする、食中毒事件が発生。時間がたつうちに幼児の感染者が次々に死亡していく。餌、衛生管理は完璧だったはずなのになぜ汚染されたのか。疑惑を追い始めた元新聞記者の瀬島桐子。桐子の同級生だった野々市純子の長男も中毒患者のひとりに。純子はカリスママダムといわれブログ上では著名な存在だった。被害が拡大していくなか、過激なまでに業者を糾弾していくモンスター消費者の広告塔に祭り上げられる純子。話題性抜群と、事件を煽る新聞、テレビメディア各社。そして事件の裏には遺伝子組み換え食品を手がける大企業の影が……。食品の安全神話を深くえぐる問題作登場!

極卵
仙川 環
小学館
2014-08-28
定価 1,620円
333ページ

「色で老人を喰う」裏稼業を描く戦慄の犯罪小説。
爺を騙すのは功徳や。妻に先立たれた後期高齢者の九十一歳の老人・中瀬耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが、夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも意識不明の重体に陥る。だか、裏で小夜子は結婚相談所を経営する前科持ちの男、柏木と結託していた。病院へ駆けつけた、耕造の娘である尚子、朋美は、小夜子の本性を次第に知ることとなる――。結婚相談所の男と、結婚したパートナーと、死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。恐るべき“後妻業”の手口と実態。「黒川節」炸裂、欲に首までつかった人々が奔走する。犯罪小説の手練れが、身近に忍び寄る新たな「悪」を見事に炙り出す。直木賞受賞第一作。

後妻業
黒川 博行
文藝春秋
2014-08-29
定価 1,998円
413ページ

すべては、不意の出来事――純心。罠。陶酔。
心理描写の名人上手が、小説技法と男女観察の粋を尽くした、きらめく宝石のような小説たち!罠と浮気。カネとライバル。煩悶と純心。明けない夜と、白茶けた朝。いつまでも瑞々しい老婆、フェティシズムに目覚めた小学生男子、結婚できないカップル、闇の中で胸をときめかせる政治家――。〈恋ごころ〉という厄介きわまるものを抱えた男たち女たちのミステリアスな心情と希望を描く、罠と純心を描破した短篇集。
収録作:「ハズバンズ」 「ピンポン」 「僕が受験に成功したわけ」 「内緒」 「アンバランス」 「早朝の散歩」 「キープ」 「三年目」 「それは秘密の」 

それは秘密の
乃南 アサ
新潮社
2014-08-29
定価 1,620円
249ページ

同じ鍵を持つ、ふたり。だけど心は――。
誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕......気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。
≪収録作≫
「それでは二人組を作ってください」 朝井リョウ 
「隣の空も青い」             飛鳥井千砂
「ジャンピングニー」         越谷オサム
「女子的生活」            坂木 司
「鳥かごの中身」            徳永 圭
「十八階のよく飛ぶ神様」     似鳥 鶏
「月の沙漠を」            三上 延
「冷やし中華にマヨネーズ」     吉川トリコ

定価  637円
315ページ

このページのトップヘ