新刊ミステリ ・ 新刊SF 【 ミステリーアイ 】

                        《ミステリー・SF・ホラー・ファンタジィ小説》 今月の新刊発売リスト。これから出る本。本日発売。

July 2014

結果だけ。謎解きはどうでもいい。
悪党が考えそうな悪巧みの筋書きは全部知っている。日本最大の暴力団・菱口組系の三次団体である佐村組組長が突然、姿を消した。二次団体である燦宮会理事長になることが決まった直後のことだった。抗争なのか、内部犯行なのか。燦宮会会長の二木は、旧知の元ヤクザ矢能政男に調査を依頼する。容疑者は全員、動機ありのヤクザたち。アリバイなし、物証ゼロのなか、果たして探偵・矢能はいかなる真相を導くのか。史上最凶、犯人当てミステリー!

バードドッグ
木内 一裕
講談社
2014-07-30
定価 1,620円
266ページ

何時だって何歳だって女の友情はめんどくさくって、あやうくって、美しい。
ずっとずっと親友だと信じていた友人からの結婚式の招待状はついに届かなかった。他のみんなは式に呼ばれているのに、どうして私だけ……。もうすぐ始まる、招かれていない結婚式に出席して、一体何をしようとしているのだろう――(「届かない招待状」)。私にだけ届かない招待状、彼女が部屋から帰らない理由。さまざまな年代の女性の友情に隠された想いを、情感あふれる筆致で描ききる連作ミステリ。
収録作:「届かない招待状」 「帰らない理由」 「答えない子ども」 「願わない少々」 「正しくない言葉」

定価 1,620円
264ページ

僕は、あの夏から出られない――。人生を賭けた少年たちの計画が、変わりゆく街と許されざる罪に鉄槌を下す。若き乱歩賞作家、魂の受賞第一作。  ● 講談社  予価 1,728円 

☆ 著者の他作品
襲名犯
竹吉 優輔
講談社
2013-08-06

 

心優しき元暴走族のヘッドが言葉を話せなくなった5才の美少女を匿うことに。『東京バンドワゴン』の著者が描くエンタメミステリー。  ● 講談社 予価  1,512円 

☆ 著者の他作品

 

ミラーワールドの少年マルテは、友人の実験に協力するために降り立った地上世界で、リヱカという人間の少女に出会う。リヱカは友情の印にとんぼ玉をマルテにわたし、マルテはお返しに時間を折りたたむことができるピーナツをわたす。元の世界に戻ろうとしたマルテは、なぜか未来の地上世界に行ってしまい、孫娘と暮らす老婦人となったリヱカと再会する。リヱカは50年間、ピーナツを大切に持っていたのだった。マルテは賢い猿のイススリウス師に導かれ、女王リルンカ一世が統べる地中世界アタラクシアへ。マルテは前世の姿である少女マルタとしてよみがえり、ジャッカルの頭を持つマルコシアスや、多くの翼を持つ乙女マリ=ジャンヌら異形の仲間たちと合流する。軍隊に追われる仲間たちを救うべく、マルタは二つの剣を手にして立ち向かう。女王が聖なる生き物と敬う蝉の分身パンベロ―と共に、マルタたちは地上世界を経てミラーワールドへ戻ることを決意する。しかし、仲間たちは地中世界へ行った記憶を喪い、一人ずつ姿を消していくのだった。最後のひとりとなったマルタは、再びリヱカと会うことは出来るのか? 世界と時空を超える想いを壮大なスケールで描いた大冒険譚。  ● 講談社  予価 1,728円 

☆ 著者の他作品
首鳴り姫
岡崎 祥久
講談社
2002-09

 

未来の僕が彼女を救う!? SF+ミステリー+ラブストーリー。
中学生の上条友介はある日、時間を飛び越え、大学生になった自分の恋人が謎の暴漢にナイフで刺され、殺されることを知る。それはたびたび繰り返されるタイム・ジャンプの始まりだった。未来のある時点で、自分の恋人は殺されてしまうのか? 友介はタイム・ジャンプを逆利用して、恐ろしい自分の未来を変えるべく、知力と体力の限りを尽くすのだった。恐怖の未来を変えることは可能なのか?

クロノ・モザイク
二階堂 黎人
文藝春秋
2014-07-29
定価 1,944円
397ページ 

1972年東京。探偵にとってその街はあまりにも優しすぎた――。
父の死と共に新宿の探偵事務所を継いだ浜崎順一郎は、引退した女優捜しの依頼を受ける。だが発見した矢先、女優は何者かに毒殺された。第一発見者の浜崎は容疑者扱いされ、友人の記者や歌手、父の元同僚の刑事らの協力を得て事件を調べ始める。それはやがて、かつて父が調べていた現金輸送車強奪事件と奇妙な繋がりを見せ……ジャズや映画の華やかなりし70年代を舞台に贈る贅沢な読み応えのハードボイルド。

定価  2,376円
528ページ

太古に滅びし名も無き都市。その終末を幻視せよ!
クトゥルー神話をテーマに3人の作家が小説、ゲームブック、漫画などの様々な形で競作するオマージュ・アンソロジー・シリーズ。第8弾は『無名都市』に捧げる。 巻末には原作の冒頭の新訳を掲載。
「無名と死に捧ぐ」 岩井志麻子
母に嘘つきだと怒鳴られ、口をつねられて育った"彼女"は、売春を行う自分の魂は砂漠の保管庫にしまわれ、身体は陰鬱な石造りの宮殿に寝ているのだと信じ込み…。
「電撃の塔」 図子慧
世界的に有名なカメラマンのぼくの父。ある朝、首のない父が発見され、撮影されたヌード写真を返して欲しいという少女モデルがぼくの元を訪れる……。
「無明の遺跡」 宮澤伊織/冒険企画局
鳥取砂丘を取材旅行で訪れた女性作家・岩井志麻子、図子慧、鷹木骰子。砂嵐に襲われ、行き着いた先はなんと遺跡だった! ?
361ページ 

“隣の女” に 誘われた小さな冒険。
あの水色の家の中を覗いてみたい――。ひとりの女の好奇心が、なにげなく通り過ぎていた、いつもの街に積もる時間と記憶の物語をひもといていく・・・・・・。離婚したばかりの元美容師・太郎は、世田谷にある取り壊し寸前の古いアパートに引っ越してきた。あるとき、同じアパートに住む女が、塀を乗り越え、隣の家の敷地に侵入しようとしているのを目撃する。注意しようと呼び止めたところ、太郎は女から意外な動機を聞かされる……。 第151回芥川賞受賞作。

春の庭
柴崎 友香
文藝春秋
2014-07-28
定価 1,404円
141ページ

2020東京オリンピックはおれたちが守る。
2013年9月7日。2020年夏季オリンピックの開催地が東京に決定したその日、警視庁は早くも五輪対策に乗り出した。7年後の東京五輪のために始動したチームに召集されたのは、警備部機動隊や生活安全課など、さまざまな部署から選ばれた個性豊かな面々だった。チームの初陣は「五輪詐欺」。架空の五輪チケットを餌に金を騙し取る詐欺グループに、チーム・トウキョウが挑む!本格警察小説シリーズ第1弾。

始動 警視庁東京五輪対策室 (角川文庫)
末浦 広海
KADOKAWA / 角川書店
2014-07-25
定価  605円
317ページ

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