思い出の詰まった商店街と映画を上映する喫茶店“メリエス”の寂れた姿を目にした亜樹。身の回りの不思議を店主・野川さんに相談しつつ、“メリエス”の復興を目指す亜樹は、自分を見つめなおしていく…。 ● 角川文庫 予価 605円
April 2014
近刊!「眠る魚」 坂東眞砂子 2014.5.19発売予定
東日本大震災後。父の訃報を受け、南太平洋の島から故郷に一時帰国した彩実。放射線被害に対する海外の情報との温度差、保守的な家族たちに違和感を覚えるなか、奇妙な風土病の噂を耳にして・・・。渾身の遺作。 ● 集英社 予価 1,404円
近刊!「ホリデー・イン」 坂木 司 2014.5.27発売予定
思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便ドライバーに転身するが…謎とトラブルの連続。「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集。今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編。 ● 文藝春秋 予価 1,350円
近刊!「平凡」 角田光代 2014.5.30発売予定
あの人と結婚していなければ。別れていなければ。仕事をやめていなければ。仕事をやめていれば──。あなたの「もし」を描いた6篇。 ● 新潮社 予価 1,512円
近刊!「硝子の探偵と銀の密室」 小島正樹 2014.6.5発売予定
前夜に東京で大雪が降った冬の日の朝。 多摩湖畔で女性の変死体が発見された。 死体は湖のわきに立つ一本桜の高枝に挟まり、なぜかウエットスーツを着ていた。 現場に向かった警視庁捜査一課の理事官、和久井遥香は、現場近くの邸宅で新たな変死体が発見されたとの報せを受ける。 発見時の邸宅は、完全な密室状態だった……. 遥香の率いる捜査本部は3人の参考人をあぶり出すが、容疑者は割り出せなかった。 不可解な二つの事件に、警視庁の刑事部長が解決を依頼したのは、「ガラスの名探偵」 との異名をもつ朝倉透だった。 しかし朝倉は、仕事は助手の高杉小太郎まかせ、肝心の推理は失敗続き、という迷探偵ぶりを発揮するばかりだった――!? ● 講談社ノベルス 予価 864円
近刊!「すべての神様の十月」 小路幸也 2014.6.21発売予定
貧乏神、福の神、疫病神――。 もしも人間の姿をした神様が身近にいたら……。 「東京バンドワゴン」で人気の著者による心温まる連作集。 ● PHP研究所 予価 1,620円
近刊!「日中開戦1 ダブル・ハイジャック」 大石英司 2014.5.25発売予定
領土問題、靖国参拝によって悪化の一途を辿る日中関係。このタイミングで、中国駐長崎総領事館が右翼に占拠される事件が発生し!? ● C・NOVELS 予価 972円
☆ 著者の他作品
☆ 著者の他作品
【新刊】「ライアー」 大沢在昌 <2014.4.26発売>
愛のために死ねるか。愛のために殺すか――。
優しい夫と可愛い息子。幸せな生活を送る妻の本当の顔は、対象人物の「処理」を専門とする工作員。彼女にとって、家庭とは偽りだった。夫が謎の死を遂げるまでは……感情を持たない故に無敵だった彼女が、愛を知るための戦いの幕を開ける。壮絶な騙し合いと殺し合い、その果てに待つ慟哭の真実――至高のアクション・ハードボイルド。
509ページ
【新刊】「12月の向日葵」 永瀬隼介 <2014.4.26発売>
運命が、親友二人を分けていく。
警察と極道。高校柔道部の同期生・慎二と一は卒業後、対極の道に進んだ。互いの仕事と一人の女性をめぐり危うく交錯しながらも、絆を保ち続ける二人。だが、それぞれの世界で伸し上がっていく果てに、決定的な局面が待っていた……バブル期から暴対法施行までのアングラ社会を背景に、友情と愛憎渦巻く物語が疾走する。警察小説、ノワール、青春小説の醍醐味満載。
445ページ
【新刊】「ロマネスク」 瀬尾こると <2014.4.26発売>
砂漠を旅する勇者バシリスク、幾多の謎と窮地に挑む。
サンドニの英雄バシリスクは盗まれた秘宝を捜す旅の途上、ケ・イキョー国に足を止めた。前王ヨードの崩御に始まる内紛と外敵の脅威に揺れるその国には三択の刑があり、重罪を犯した者は『胡戎魯の迷宮』『芽出臼の回廊』『占犂牟の坩堝』から一つを選ばねばならない。暫定王位に就いているレツと、ヨードの子ライモスを推す老臣エゼカイオらとの確執に巻き込まれたバシリスクは三択の刑を科され、まず回廊に、次いで迷宮に挑む。秘宝、そして王位の行方はいかに?
308ページ