新刊ミステリ ・ 新刊SF 【 ミステリーアイ 】

                        《ミステリー・SF・ホラー・ファンタジィ小説》 今月の新刊発売リスト。これから出る本。本日発売。

March 2014

失踪した男の行方を、当の男本人が追う――。
「おい鈴木、米原正和を捜しに行くぞ」とその米原正和が言った――。失踪した米原正和の行方を、当の米原とともに追う鈴木。会社を休んで、米原の自宅、立ち寄り先を米原をともに捜す。果たして、米原は見つかるのか?読むものを混乱と肩すかしに陥れるカルト作家の真骨頂。古栗ワールド全開の小説集。
収録作:「IT業界 心の闇」「Tシャツ」「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」

定価 1,500円(税抜) 
178ページ

真由絶対絶命。可愛すぎる名探偵の挑戦と疑念と脱出。
放送室、校舎、屋上観覧車……様々な場所で起こる不可思議な事件。かわいすぎる名探偵・樋口真由と、弱小映画研究部部長の遊佐渉のコンビが、導き出した正解は……。 貴重な青春のひと時を謎解きに捧げる“消失"シリーズ、待望の最新作。
収録作:「モザイクとフェリスウィール」「冬空トランス」「夏風邪とキス以上のこと」

定価 1,600円(税抜) 
285ページ

犬には犬の、人には人の事情がある。だけど……。
年老いた犬を飼い主の代わりに看取る老犬ホームに勤めることになった智美。なにやら事情がありそうなオーナーと同僚、ホームの存続を脅かす事件の数々――。身勝手とも思える理由で犬を預ける飼い主たちの真実を目の当たりにした彼女は、犬たちの姿に自らの孤独を重ね……。愛犬の終の棲家の平穏を守ることはできるのか?

さいごの毛布 (単行本)
近藤 史恵
KADOKAWA/角川書店
2014-03-26
定価 1,500円(税抜) 
309ページ

16歳の少女は、なぜ死んだのか?
家族や地域の絆を失った無縁社会に警鐘を鳴らす問題作。養護施設から逃げ出した十六歳の少女は、なぜ死なねばならなかったのか? 被害者の片桐舞子、容疑者のひとり・辻原竜というふたりの若者が抱える孤独と痛み。家族や地域の絆を失った“無縁社会”で若者たち。そして最後に見えてくる希望・・・。

無縁旅人
香納 諒一
文藝春秋
2014-03-27
定価 1,600円(税抜) 
334ページ

何百年も続く呪いの果てに・・・。
早瀬の旧家、東屋敷の一人娘が殺害された。敬次郎の呪いの罠を疑う当主は汐路に調査を依頼する。そんな中、町の歴史の暗部と呪いの因果を暴露した本が出版され、ネットを中心に早瀬をバッシングする風潮が広がっていく。正義の名の下に暴走する人々の悪意。これも時を超え張り巡らされた呪いの連鎖なのか? 事件の陰に潜む元上司石丸の思惑とは? 絡み合うすべての謎が鮮やかに解き明かされる、完結編。
 
弔い花 長い腕 III (角川文庫)
川崎 草志
KADOKAWA/角川書店
2014-03-25
定価 630円 
367ページ

小説でしか味わえない、これが新しい「特車二課」の物語。
警視庁警備部特科車両二課―通称「特車二課」は、存続の危機にあった。あの悪夢のような出来事が起きたのはふた月以上前。装備総点検と称した警視総監の視閲式で、特車二課の二機のレイバーが放った礼砲が、式典を破壊する事件が起きたのだ。実動すらままならないレイバーを抱え、特車二課は風前の灯火。そんな中、立て篭もり事件が発生し、緊急出動が命じられた!監修/押井 守。
 
205ページ 

惨劇の館を訪れた女性に迫る死の影とは?
怖いもの好きの管徳代と峰岸柚璃亜は、惨劇の現場“無辺館”に忍び込む。そこは約半年前に、5種類の凶器による残忍な無差別連続殺人事件が起こった場所だった。館で2人を襲う、暗闇からの視線、意味不明の囁き、跟いてくる気配。死相が視える探偵・弦矢俊一郎に身も凍る体験を語る彼女には、禍々しい死相が浮かんでいた。俊一郎は真相解明に乗り出すが、無辺館事件の関係者から新たな死者が出て!?

五骨の刃 死相学探偵(4) (角川ホラー文庫)
三津田 信三
KADOKAWA/角川書店
2014-03-25
定価 630円 
334ページ

なぜ、こんなに苦しい。あの日“不意の誘惑”に負けたからなのか―。
痴漢をして捕まり、それまでの人生を失った「俺」。職を変え場所を変え身を隠すように暮らすことで平穏な生活を手にしたが、こんなはずではなかったと・・・。出来すぎた妻と無邪気な娘。アルバイトとしてただ働くだけの職場。それしか持たない自分を認められない「俺」に、正社員への誘いがかかる。しかしそれは新たなる転落の幕開けだった――。  第1回角川Twitter小説コンテスト最優秀賞受賞作。

芥虫
桔梗 素子
KADOKAWA/角川書店
2014-03-25
定価 1,400円(税抜)
191ページ

本がつれてくるすこし不思議な世界。
地図にない本屋と聞いて、カノさんの本屋だと思った。ときどきしか行けない、その日しか存在しない本屋を作りたいと言っていたのだ。ショップカードの番地は「1‐7‐水曜日」、間違いない(「水曜日になれば(よくある話)」)。ほか、沖縄の古書店で自分と同姓同名の記述を見つけた女性、宇宙船に一冊だけ残された貴重な地球の紙の本を持つ少年などを描く、人気作家たちが紡ぐ様々な「本をめぐる物語」八編。
<収録作>
「一冊の本」             大島真寿美
「水曜日になれば」          柴崎友香
「ぴったりの本あります」       福田和代
「『馬および他の動物』の冒険」 中山七里
「僕たちの焚書まつり」       雀野日名子
「トリィ&ニニギ輸送社とファナ・デザイン」雪舟えま
「カミダーリ」              田口ランディ
「解釈」                 北村 薫
268ページ

見つけて探偵さん。館に隠れた嘘を。
屋敷のどこかに眠っているはずの、一枚の絵を捜して欲しい。 昔馴染みの女性の依頼で、佐々波と雨坂は、山の上に佇むある洋館に向かった。 しかし館では不思議な現象が起こり、スズメ、人形、オーディオスピーカーは、佐々波に冷やかに告げる―ここから出ていけ! 謎めいた人人、歪んだ愛情、嫉妬、葛藤、そして嘘……果たして二人の“探偵”は、幽霊が仕掛けた物語の結末を、得意の議論で正しく描くことができるのか―!?
収録作:「些細で事務的な依頼」「ゴーストフィクション」「言葉の成り立ち」
309ページ

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