新刊ミステリ ・ 新刊SF 【 ミステリーアイ 】

                        《ミステリー・SF・ホラー・ファンタジィ小説》 今月の新刊発売リスト。これから出る本。本日発売。

大学生の石黒洋平は亡くなった母の遺品を整理中、隠されていた手紙を見つける。
そこから洋平は、自分の本当の父親が『赤嶺事件』と呼ばれる殺人事件を犯した死刑囚であることを知る。
殺された被害者は、母の両親―つまり洋平の祖父母だった。
被害者の孫で、加害者の息子。
事実を受け入れられない洋平は、父が無実である可能性に一縷の望みを託し『赤嶺事件』を調べ始める―。
最注目の乱歩賞作家が“司法の闇”を抉り出す!慟哭のリーガルサスペンス。

 
真実の檻
下村 敦史
KADOKAWA/角川書店
2016-03-26

ある屋敷の離れで起こる連続「自殺」事件。
彼らは皆、引きこもりの若者だった。
人目を避けるケムール人のお面、伝言ゲームのような密室の死と符合。
彼らの身に何が起こっていたのか。
「犯人」ははたして存在するのか? 
トリックの鬼才が満を持して放つ書き下ろし長編本格推理。

近代日本の夢想力の起源と系譜をたどる――。
明治期以降、ヴェルヌやロビダの影響などの海外の小説の影響を受けながらも独自に発展した科学小説、冒険小説、政治小説をジャンル別に考察し、当時の時代背景とその生成過程を分析する。図版も多数収録。
 

人の心が平均化されていく近未来。遙かなる山嶺を舞台とする軍事SFアクション。
生体通信によって個々人の認知や感情を人類全体で共有できる技術 “自己相" が普及した未来社会。
共和制アメリカ軍は、その管理を逃れる者を“難民"と呼んで弾圧していた。
軍と難民の間で揺れる軍属の人類学者シズマ・サイモンは、訪れたアンデスで謎の少女と巡り合う。
黄金郷から来たという彼女の出自に隠された、人類史を鮮血に染める自己相の真実とは?
クラウド時代の民族学が想像力を更新する、2010年代SFの最前線。
新世代が『虐殺器官』の問いとビジョンを継承する第2回ハヤカワSFコンテスト 受賞後第1作。
 

粛清者の猛攻に防衛艦隊が疲弊してきたまさにその時、恒星反応弾の転移攻撃が始まる!
従来のやりかたとはまったく違っていた粛清者の侵攻。
まず転移する艦数を8隻16隻32隻と倍数で増やしてくる。
巡航艦や駆逐艦などの雷撃艦隊だけでなく、大量の機動戦闘艇をいっきに投入する。
そして、艦体に鋭い棘のような突起物のある、戦列艦よりも巨大で凶悪なシルエットを持つ戦闘艦を出現させたのだ!
“箱船”や脱出船による転移ゲートからの地球人類の避難が進むなか、果たして恵一たちは地球を守りきれるか!?
 

マルドゥック・シリーズ 10年ぶりのシリーズ最新作。
委任事件担当官のウフコックは、弁護士サムから薬害訴訟の告発者の保護を頼まれる。カトル・カールに怯える彼は何者なのか。街を覆う新たな勢力と、ウフコックの戦いを描く。
『マルドゥック・スクランブル』から2年――。
自らの人生を取り戻したバロットは勉学の道に進み、ウフコックは新たなパートナーのロックらと事件解決の日々を送っていた。
そんなイースターズ・オフィスに、馴染みの弁護士サムから企業の内部告発者ケネス・C・Oの保護依頼が持ち込まれた。
調査に向かったウフコックとロックは都市の新勢力〈クインテット〉と遭遇する。
それは悪徳と死者をめぐる最後の遍歴の始まりだった
 

昭和17年5月、日本は第2次大戦の真っただ中にいた。
東条英機直属の秘密部隊の指揮官である本宮少佐は、太古に存在したという未知の力を求め、ガダルカナル島の奥地を探索していた。
鬱蒼とした密林の中に突如、石板が敷かれた道が現れる。
その先に待っていたのは巨大な地下空間と地底湖に浮かぶ城塞であった。
それは伝説のトゥチョ=トゥチョ人が造ったというアラオザルに酷似していた。
一方、陰唆大佐率いるもう一つの、東条英機直属機関は、ビルマのインパールで隠密作戦を展開していた。
次々と失踪する日本へと連合軍捕虜たち。そして暗躍する巨人。
邪神復活に向け、今、邪悪なる列車砲が咆哮する!
 

地獄が仕事場という謎の男。希望がない毎日を送っている私は、その男の話を聞くうちに男の境遇が羨ましくなり、酔った勢いで「代わりたいですよ!」と言い放つ。そこから私の地獄での地獄の日々が始まった。

岩城 裕明
KADOKAWA/角川書店
2016-04-23

生物学にまつまる不思議と現実の謎に迫る、生物学ミステリー。
廃校に住まう片倉信也という生物学の大学講師が自身の生き方に挫折を感じながらも、地元の少年少女との事件がからむかかわりの中で、少しずつ救われていく……。

京都市内にある自傷患者専門クリニック兼自宅が全焼。精神科医・山之内一蔵が焼死体として発見され、妻・和代とは連絡がとれないままである。
警察はクリニックの患者で山之内医師とトラブルのあった連続放火犯・長門に疑いの目を向けるも決め手に欠け、さらには自殺説、行方不明の妻犯人説など様々な推理が飛び交い捜査が難航した。
混乱の中、下京署の片岡真子は山之内医師周辺のある事故に目を向け、思わぬ推理を展開するが……。
「お嬢」と呼ばれた京言葉の女性刑事が情熱で事件に挑む警察ミステリー!
デビュー10周年・乱歩賞作家・鏑木蓮が放つ渾身作!!

鏑木 蓮
講談社
2016-05-20

 

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